誤読と曲解の映画日記

映画鑑賞日記です。

友情を描いた作品

雑多で取り留めのない現実だからこそ|ブルー・イン・ザ・フェイス

雑多で取り留めのない現実だからこそ|ブルー・イン・ザ・フェイス:目次 捕まえたひったくり犯 自分なりのスジ 雑多で取り留めのない現実 『ブルー・イン・ザ・フェイス』について 参考リンク 捕まえたひったくり犯 たとえばあなたが道端で知り合いと立ち話…

自分の手で少しずつ変化を|バグダッド・カフェ

自分の手で少しずつ変化を|バグダッド・カフェ:目次 大晦日に慌てて 『バグダッド・カフェ』について 修理が必要なコーヒーマシン 勝手に掃除されちゃ 驚きを伴った変化 参考リンク 大晦日に慌てて この年末の大晦日で、アマゾン・プライム・ビデオの『バ…

親切心と愛犬/『アーティスト』

親切心と愛犬/『アーティスト』:目次 「親切心」を描いた物語 「想像」の力を引き出すサイレント映画 ペピーの親切心 愛犬ジャックの大活躍 映画の概要・受賞歴など 参考リンク 「親切心」を描いた物語 映画『アーティスト』は、かつて大スターだった俳優…

厚い信頼に基づいた強い結びつきを描く物語/『最強のふたり』

厚い信頼に基づいた強い結びつきを描く物語/『最強のふたり』:目次 人間同士のあたたかな心の交流 孤独を抱えていたフィリップ ドリスの複雑な事情 厚い信頼に基づいた強い結びつき 映画の概要・受賞歴など 参考リンク 人間同士のあたたかな心の交流 映画…

ウイスキーに導かれて/『天使の分け前』

ウイスキーに導かれて/『天使の分け前』:目次 後悔にも似た感情を抱いて物語を見つめる 仲間と、そしてウイスキーとの出会い 罪を抱えたからこそ、一歩ずつ自分の歩むべき道を見定める 天使の分け前 映画の概要・受賞歴など 参考リンク 管理人からのお知ら…

ぱっとしないけれど、シリアスでリアルな日常/『ナポレオン・ダイナマイト』

ぱっとしないけれど、シリアスでリアルな日常/『ナポレオン・ダイナマイト』 ぱっとしないけれど、シリアスでリアルな日常 友達と出会うことから成長ははじまる 努力は惜しまず機転を利かせる タイムマシンを買って 映画の概要・受賞歴など 参考リンク ぱっ…

うぉぉぉ!!! ウ◯コまみれのトイレきたねぇぇぇ!!!/『トレインスポッティング』

断ち切ることを描いた映画 映画『トレインスポッティング』は、ヘロイン中毒の青年マーク・レントンが、クスリを立って新しい人生を切り開こうと奮闘する姿を描く物語。もちろん、薬物を断つのは一筋縄ではいかないので、そこに苦闘があり葛藤がある。ドラッ…

大いなる徒労と疲弊/『ビッグ・リボウスキ』

虚構と現実が入り乱れる物語 『ビッグ・リボウスキ』は、誘拐事件を軸にしたコメディ映画。ただ、物語はまっすぐに進まない。必ず肝心なところで別の方向へ進むようにねじ曲げられ、ゆがめられてしまう。混乱に拍車がかかり、虚構の上に虚構が重なり、混沌が…

まっすぐに海へ/『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』

死ぬ前にどうしても見たい風景 映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』は、冒頭からラストの直前まで、とにかく「動」の映画だ。登場人物たちは絶え間なく動き回り、状況は刻一刻と変化していく。息つく暇もなく、ストーリーは目まぐるしく展開し、わたした…

脱獄と深い森とが生んだどこかおかしな友情/『ダウン・バイ・ロー』

どこかおかしな友情 ジム・ジャームッシュ監督の作品『ダウン・バイ・ロー』。『パーマネント・バケーション』や『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に比べ、ストーリー性はよりはっきりとしている。まずこの作品に登場するのは、ポン引きをしているチンピ…

永遠の夢は虹の向こうに/『パーマネント・バケーション』

”今この場所”から逃げ出してしまう物語 ジム・ジャームッシュ監督作品『パーマネント・バケーション』、青年期特有の孤独や倦怠、無力感が画面からあふれる作品。青年期特有の孤独や倦怠、無力感。それは、自分でも理由のわからないまま、まわりの世界に倦み…

友情や感動を押し付ける説教はいらない/『ドラえもん のび太の人魚大海戦』

大山のぶ代原理主義ではない 映画『ドラえもん のび太の人魚大海戦』を観た。 わたしはドラえもん映画は大好きで、大山のぶ代がドラえもんの声優を務めていた時代の映画はすべて観ている。しかし、大山のぶ代から声優が交代して以降のドラえもん映画は、いっ…

理想郷までの道のりは遠いけど/『ドラえもん のび太の日本誕生』

家出からはじまる物語 また、ドラえもん映画で恐縮です。『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』の公開日と重なりましたが、この記事は1989年春に公開された『ドラえもん のび太の日本誕生』についての記事です。『新・のび太の日本誕生』の公開日ということを…

友情と勇気を持って不正義へ立ち向かえ/『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』

ベスト・オブ・ベストの映画という位置付け この映画のタイトルは「小宇宙戦争」と書いて「リトルスターウォーズ」と読む。その名前の通り「スターウォーズ」をもじったものだが、宇宙空間での戦闘シーンがあり、遠い宇宙の惑星に乗り込んでいくなど、宇宙を…