誤読と曲解の映画日記

映画鑑賞日記です。

日本映画

自己保身と自己憐憫、そして希望/『羅生門』

自己保身と自己憐憫、そして希望/『羅生門』:目次 絶え間ない雨の音の聞こえる羅生門と緊張感の満ちる藪の中 汚い人間の本性に染まった下人と、人を信じようとする旅法師 自分の嘘を覆い隠すための「演技」 自己保身が羅生門の下に引きずり出される 人間不…

青い空が戦争の傷跡を見つめる/『長屋紳士録』

心にさざ波を立てる作品 映画『長屋紳士録』は、東京の下町を舞台にした”拾い子"をめぐる人情劇。現代のわたしたちの目から見ると、”拾い子”を引き取ったおたねが男の子へ向けるまなざしは、時に冷たく感じるほどにドライだ。だからこそ、後半になってようや…