誤読と曲解の映画日記

映画鑑賞日記です。

フィデルのせいで/2016年11月のまとめ

映画『ぜんぶ、フィデルのせい

先日、キューバの前国家評議会議長フィデル・カストロ氏が亡くなりました。

フィデルは言うまでもなくキューバ革命を起こした革命家です。熱狂的な支持から独裁者としての批判まで、革命を成し遂げた政治家には毀誉褒貶が付きまといますが、ここではフィデル・カストロの生涯や評価には踏み込みません。

フィデル・カストロの死を伝えるTwitterのタイムラインを眺めていたら、映画『ぜんぶ、フィデルのせい』の紹介が流れてきました。カストロに関連する映画ということで流れてきたものです。わたしは「へえ、こんな映画があるんだ。今度観てもいいかもしれない」と、そのとき思ったのですが、今度は別のTweetで『ぜんぶ、フィデルのせい』の予告編が流れてきました。

その『ぜんぶ、フィデルのせい』の予告編をYouTubeを観ていると、「あっ、この映画観たことあるぞ」ということに突然気づきました。予告編で流れる映像には、映画の中に出てきた場面がいくつもの断片となって映し出されていて、その場面の断片によって、わたしがかつてこの映画を観たことがあるという記憶を呼び起こしたのです。

つまり、わたしは映画『ぜんぶ、フィデルのせい』を過去に観たことがあったのですね。つまりは、映画『ぜんぶ、フィデルのせい』のストーリーや内容の多くの部分、もっと言えばその映画を観たこと自体を、わたしは忘れ去っていたわけです。

そのことにちょっと愕然としましたが、よく考えてみれば、映画の場面やストーリーの多くは、忘れ去ってしまうものでもあります。印象に残った断片的な記憶やイメージだけを、あとでわずかに思い出すことができる、それが映画だと言えばそうなのかもしれません。

まあ、本だってその内容のすべてを覚えているかと言うと、ほとんど忘れ去ってしまうのですが。わたしの記憶力が悪いだけという話なのかもしれませんけど。

参考)映画『ぜんぶ、フィデルのせい』/yahoo!映画
http://movies.yahoo.co.jp/movie/329190/

『誤読と曲解の映画日記』今月のまとめ

2016年11月に更新した『誤解と曲解の映画日記』の記事は2本でした。


11月5日更新:パーティーの余韻が残る庭/『レイチェルの結婚
記事リンク:http://nobitter73.hatenablog.com/entry/20161105/1478347200

レイチェルの結婚』は、家族の間に存在する大きな傷と、その傷を抱えた家族の姿を描く。しかし、人間は傷にとらわれたままでいるわけにはいかない。過去の傷は傷として抱えながらも、幸せでより良い人生を選び取って歩きはじめることも可能だと示している。


11月19日更新:虚栄心とプライド、そして破滅/『ブルージャスミン
記事リンク:http://nobitter73.hatenablog.com/entry/20161119/1479553200

落ちぶれたセレブがさらに救いようのないところまで落ちてゆくのを描く物語。ウォッカと精神安定剤を常に手にするジャスミンの、華やかな過去と痛々しい現実を対比させながら物語は進む。この物語のラストシーンはあまりにも悲しくて切ない。虚栄心とプライドで全身を塗り固めたジャスミンが、わたしたちの胸に痛みをもたらす。


それぞれの記事には、yahoo!映画と映画.com、そしてFilmarksへのリンクがあります。あらすじなどの参考にどうぞ。

『誤読と曲解の読書日記』今月のまとめ

『誤読と曲解の読書日記』は、管理人の”のび”が運営する、読書の感想を書くブログです。ご興味がありましたら、ぜひご笑覧ください。2016年11月に更新した『誤読と曲解の読書日記』記事は1本だけでした。なんだか忙しい月だったもので、更新は1本のみでした。。。


11月12日更新:善い行いが光を与える/W・シェイクスピア福田恆存訳)『ヴェニスの商人新潮文庫

記事リンク:http://nobitter73.hatenadiary.jp/entry/2016/11/12/200000

最近読み直した。たしかに面白い。先のストーリーが気になってページを早くめくりたくなる、というタイプの面白さがある。それに加え、善なるものや寛容を求める姿勢と、友人や夫婦といった親しい人を信頼する姿勢が、この物語を単なる面白いだけの物語にとどめることなく、一段と深みを持たせたものにしている。


それぞれの記事には、それぞれの本について、出版社ホームページとブクログへのリンクがあります。


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