2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧
人はなぜ、映画を観るのだろうか 人はなぜ、映画を観るのだろうと、ふと思った。 当たり前だが、人が映画を観る理由など、人の数だけある。質問を変えてみる。わたしはなぜ映画を観るのだろう。 これなら、なにかしらの答えが見えてくるだろう。 わたしの場…
本当のヒーローとは 映画『ナチョ・リブレ』は、教会の修道院で働く料理人でもある修道士イグナシオがプロレスラーとなって活躍する姿を描くコメディ。主人公のイグナシオは、修道院の子どもたちに満足な食事を与えられないことに不満を抱いている。教会が料…
うそくささのない物語 ロックとは感情を爆発させるためのものだ。映画『スクール・オブ・ロック』を観て、今さらながらにそのことを再認識した。日々の生活の中で自分の中に溜まっていく不満や不平、やり場のない怒りや憤り。そういったネガティブな感情を言…
心にさざ波を立てる作品 映画『長屋紳士録』は、東京の下町を舞台にした”拾い子"をめぐる人情劇。現代のわたしたちの目から見ると、”拾い子”を引き取ったおたねが男の子へ向けるまなざしは、時に冷たく感じるほどにドライだ。だからこそ、後半になってようや…
家族関係がきりきりと音を立ててねじれていく 映画『イカとクジラ』は、もともとこじれかけていた家族が、母親の浮気をきっかけに空中分解してしまい、さらに家族関係がきりきりと音を立ててねじれていく過程を描く。物語は最後まで家族の抱える問題がこじれ…