誤読と曲解の映画日記

映画鑑賞日記です。

生と死を見つめる作品

わたしたちもまた少しずつしか伝えられない/『潜水服は蝶の夢を見る』

わたしたちもまた少しずつしか伝えられない/『潜水服は蝶の夢を見る』:目次 伝えるということを問う物語 わたしたちもまた少しずつしか伝えられない 蛇足的な想像 映画の概要・受賞歴など 参考リンク 伝えるということを問う物語 映画『潜水服は蝶の夢を見…

世界の悲惨に想いを馳せ、その悲惨さから目をそらすな/『おやすみなさいを言いたくて』

世界の悲惨に想いを馳せ、その悲惨さから目をそらすな/『おやすみなさいを言いたくて』:目次 絶望的な気分が支配するが、かすかな希望も見出せる物語 理解と共感が救いとなる アフリカの銃声がアイルランドの家族を引き裂く 破壊されなかった信頼関係 世界…

まっすぐに海へ/『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』

死ぬ前にどうしても見たい風景 映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』は、冒頭からラストの直前まで、とにかく「動」の映画だ。登場人物たちは絶え間なく動き回り、状況は刻一刻と変化していく。息つく暇もなく、ストーリーは目まぐるしく展開し、わたした…